「Claude Codeって、うちで何に使えるんですか」。ご相談の場面で出るこの問いに、公式ドキュメントで確認できる範囲だけで答えます。
先に結論を書きます。無料プランでは使えず、個人ならPro(月20ドル、年払いなら月17ドル)からです。複数人で使うならTeamがありますが、まずは1人ぶんから始めて構いません。任せられるのは、ファイルの整理や決まった形式への書き直しのように、毎週やっていて手順が決まっている作業からです。
2026年9月7日に公式ドキュメントを確認して、契約する前に決めることだけを並べました。設定の詳しい話や他のツールとの使い分けは、それぞれ別記事にしています。
先にまとめ
入れる作業そのものは、文字を1行打ち込むだけで終わります。動く場所は黒い画面(ターミナル)に限りません。開発用ソフトのVS CodeやJetBrains、デスクトップアプリ、ブラウザからも同じものが使えます。
できることは幅広いのですが、最初に渡すなら「毎週やっていて、手順が決まっていて、間違えても戻せる作業」が向いています。契約より先に触る人を1人決めておくと、そのぶん早く動き出せます(2026年9月7日時点)。
無料のままでは使えない
最初に確かめるのはここです。Claudeの料金ページのプラン比較を見ると、無料プランの欄にClaude Codeは含まれていません。試しに触ってみる、という入り方ができない作りになっています。
使えるのは有料プランからです。個人で使うProは月払いで20ドル、年払いにすると月あたり17ドル(200ドルを先に支払う形)と書かれています。もっと多く動かしたい場合のMaxは月100ドルからです。
複数人で使うならTeamがあります。標準の席は年払いで1席あたり月20ドル、月払いだと25ドル。上位の席は年払いで月100ドル、月払いで125ドルです。
Enterpriseは1席20ドルからで、使った分に応じて費用が動く形になっています。含まれないのはFreeだけです。金額は下の表にまとめました。
| プラン | 価格(公式表記・2026年9月7日確認) |
|---|---|
| Free | 0ドル(Claude Codeは含まれない) |
| Pro | 月20ドル/年払いなら月17ドル |
| Max | 月100ドルから |
| Team(標準の席) | 年払いで1席月20ドル/月払い25ドル |
| Team(上位の席) | 年払いで1席月100ドル/月払い125ドル |
| Enterprise | 1席20ドルから(使い方で変動) |
出典: claude.com/pricing(2026年9月7日確認)
料金ページに日本円の表示はなく、すべてドル建てです。請求は為替とカード会社の手数料が乗った額になり、国外の事業者から買う扱いで税が加わる場合もあります。予算を通すときに、少し余裕を見ておくほうが安全だと感じています。
Teamは料金ページに「2〜150人のチーム向け」と書かれています。席の種類ごとの扱いまでは読み切れないので、人数分をまとめて契約する前に公式ページでご確認ください。
このほかに、使った分だけ払う従量課金の口座を作る道や、Amazon・Google・Microsoftのクラウド経由でつなぐ道もあります。ただ最初の1人が試す段階で従量課金から入ると、月末まで金額が読めません。
i-Styleの社内では、まず月額の枠から入る形にしています(2026年9月4日時点)。
ここからは、ご相談でよく出る質問を、i-Styleのキャラクターであるマメとホクの会話にしています。
マメ
うちは5人で、いまChatGPTを3人分だけ払っています。社内にコードを書く人はいません。これは関係のある話ですか。
ホク
関係はあります。i-Styleではブログの記事を書いて公開するところまでを任せています。コードを書かない会社でも、手順が決まっていて戻せる作業なら同じ形で渡せます。
マメ
担当が決まらないまま契約だけする、というのが起きそうです。
ホク
止まるとしたら、そこだと見ています。人数分そろえる必要はありません。触る人を決めてから、1人ぶんだけ契約してください。
入れる作業そのものは、1行で終わる
ここからはパソコンでの操作です。いま読んでいるだけの方は、ターミナルの中だけの道具ではないまで飛んでかまいません。黒い画面を開かずに始める道は、そちらに書きました。
導入の手順は短いです。ターミナルという黒い画面を開いて、使っている環境の行を1つコピーして実行します。
macOS / Linux
curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash
Windows(PowerShell)
irm https://claude.ai/install.ps1 | iex
入ったかどうかの確認
claude --version
Windowsをお使いなら、PowerShell用の行のほうを使ってください。WSL(Windowsの中でLinuxを動かす仕組み)を既に入れている方だけ、上の行が使えます。
Mac向けのソフト管理の道具(Homebrew)を使っているなら、そちらから入れることもできます。ただしこの入れ方だと本体が自動で更新されないので、たまに更新のコマンドを打つ必要がある、と公式に書かれています。Windowsの同種の道具(WinGet)も同じです。
入ったら、作業したいフォルダをターミナルで開いて cd で移動し、claude と打ちます。初回はブラウザが開いてログインを求められます。あとから別のアカウントへ切り替えたいときに使うのが /login です。
最初にやることとして公式が挙げているのは、いきなり書かせることではありません。インストールとログインを終えたあと、Quickstartが「最初の質問」として挙げているのは「このプロジェクトは何をするものか」で、まず中身を読ませる並びになっています。
ただし、この黒い画面を必ず開かなければいけないわけではありません。
ターミナルの中だけの道具ではない
入口は黒い画面だけではありません。公式が並べているのは、ターミナル、開発用ソフトのVS CodeとJetBrains、デスクトップアプリ、ブラウザの5つ。後ろの2つが、コードを書かない立場でも入りやすい場所です。
デスクトップアプリはClaude Code本体を同梱していて、黒い画面は出てきません。最初の1人が実際に触る場所としては、ここが入りやすいと見ています(有料プランの契約は必要です)。ブラウザ版なら手元に何も入れずに始められるので、会社の端末にソフトを入れられない場合はこちらです。
マメ
手順が頭の中にしかない作業は、書き出すのに何日もかかりそうです。そこまでやる価値はありますか。
ホク
全部を書き出す必要はありません。最初に渡す1つだけで十分です。1つ分なら、やっている人に手順を口で説明してもらって、その場で書き取るくらいで足ります。
マメ
その書き取ったものは、あとから使い回せますか。
ホク
使い回せます。ファイルに残しておけば、次から毎回同じ説明をしなくて済みます。2つ目の作業を渡すときは、その形をまねるだけになります。
入口が違っても中身は同じ仕組みなので、設定はどこから入っても効きます。デスクトップアプリで慣れてから、あとでターミナルに移れます。
何を任せられるのか
どこから入るかが決まったら、次は何を渡すかです。コードを書かない会社が最初に渡すなら、「決まった手順があって、毎回同じことをやっている作業」になります。ファイルの整理、決まった形式への書き直し、手順の書き起こし。この辺りが入口です。
逆に、手順が人の頭の中にしかない作業は、渡す前に書き出す工程が要ります。
開発をしている会社なら、後回しになっている作業がそのまま候補になります。テストの作成、書き方の統一、部品の入れ替え、リリースの説明文。普通の言葉で伝えれば、動くところまで確かめて返してきます。
もう1つが、自社の道具とつなぐ部分です。MCPという決まりごとを使えば、社内の資料置き場やチケット管理も読ませられます。毎回の指示を書いたファイルを置く、よく使う手順を型にするといった調整もできます(設定の記事)。
i-Styleがいま任せている仕事
当社が実際に回している範囲もお伝えしています。このブログの記事を書いて公開するところまでをClaude Codeで進めています(2026年9月4日に切り替えました)。
自動で動かす部分は通知までで、記事の中身には触らせていません。人が「今日の分を進めて」と頼み、書き上がったものを人が見てから出します。ここは崩していません。
月額の枠は使い方が偏ると週の後半で細くなるので、締め切りのある作業は週の前半へ寄せています。やってみて分かった調整です。
マメ
承認できる人が1人しかいません。5人のうち4人は現場に出ています。何から任せるのが現実的ですか。
ホク
戻せる作業からです。下書きを作る、社内向けの文章を整える、決まった形式に直す。送信と公開のボタンは人が押す、と線を引いておくと、承認する1人に負荷が集まりません。
マメ
その線引きは、どのくらい続けたら広げていいものですか。3か月くらい回してからですか。
ホク
広げてかまいません。順番だけ守ってください。慣れてから広げるほうが、結果的に止まりません。i-Styleでもブログを公開する前は人が見ています。
どのくらい速くなったかという数字は、まだきちんと測れていないので出しません。担当していて変わったと感じているのは、着手までの時間です。この形にしてから、「あとでやる」に積んでいた作業へ、その日のうちに手をつけられた日が出てきました。
最初の1つをどう選ぶか
任せる作業を選ぶときに見るのは、次の3つがそろっているかどうかです。
- ・週に1回以上やっている
- ・手順がだいたい決まっている
- ・間違えても取り消せる
この3つで最初の1つを決めます。
逆に最初から外すのは、お金が動く操作、社外へ送る文面、あとから記録をたどれない作業です。失敗したときの戻し方が無くなるためです。
作業が決まったら、触る人を1人決めます。兼務でかまいませんが、週に決まった時間を取れる人にしてください。時間が取れないまま担当だけ決めると、席が空いたままになる場面が出てきます。
契約は月払いから始めるほうが安全です。年払いは200ドルを先に支払う形で、解約自体はいつでもできますが、支払い済みの分は原則として返金されないと料金ページに書かれています。
i-Styleでは、先に大きく契約して使い道を探すのではなく、任せたい作業を1つ決めてから必要なぶんだけ契約する順番をお勧めしています。必要になってから席を足すほうが、使い道を探しながら払い続けるより安く済みます。
作業を1つ選ぶところで、いちばん手が止まります。ご相談ではここから一緒に進めています。任せ方の型は5つの業務ループに整理してあるので、作業が決まったあとに読んでみてください。
参考にしたソース
できることと動く場所は、Claude Code の公式ドキュメント(code.claude.com/docs/en/overview)から取りました。インストールと最初の操作は、同じサイトのQuickstart(code.claude.com/docs/en/quickstart)です。
プランごとの価格と、解約・返金の扱いは、Claudeの料金ページ(claude.com/pricing)を見ています。いずれも2026年9月7日に確認しました。価格や提供条件は変わるので、契約の前にご自身でも確かめてください。
i-Styleに相談する
機能の一覧を見ても、自社のどれを任せられるかは作業を書き出さないと出てきません。i-Styleでは、いまの手順を並べて、任せる作業と人が持つ作業を分けるところから一緒に進めています。作業1つからで構いません。
お問い合わせページへ arrow_forwardそこまでではない、という段階なら、botに聞いて論点を整理するところからでも間に合います。